当社の創業は1963年(昭和38年)。世の中が戦後のマイホームブームに湧く頃に、昭和7年生まれの私の父が個人事務所としてスタートしました。
私は子供の頃から常に父のそばでその仕事ぶりを見てきました。
ドラフターの前に座り黙々と図面を描く背中。鉛筆で黒く光る右手。そして消しゴムと鉛筆の横に山積みされた手書きの図面。そしてそのデスクにはいつもタバコの吸い殻が一杯だったことが思い出されます。
父の手による手描きの図面は、線や文字の濃淡、大小に統一感があり、それは美しいものでした。今でも鉛筆の走る音は耳に残っています。
子供の頃の私にとって、建築家とは小説家や作曲家などと共通するイメージのある職業でした。
そんな環境で育った私が建築家を目指したのは自然な成り行きだったのかもしれません。やがて結婚、独立。30年以上の時を経て、今では私の息子も建築士として成長し、共に仕事をするようになりました。
あの頃目標にしていた父に追いたのかどうかはわかりません。しかし自分が理想とする建築に向かって、息子と競い合いながら切磋琢磨していきます。
小井手 敏人 Koide Toshihito
一級建築士
建築積算士
宅地建物取引主任者
住宅性能評価員
建築設備診断技能士
赤外線建物診断技能師
応急危険度判定士
一般社団法人 長崎県建築士事務所協会 理事
一般社団法人 長崎県建築士事務所協会 佐世保支部 理事
一般社団法人 長崎建築士会 佐世保支部 常務理事
1981年 | 株式会社小寺工務店 勤務 |
1982年 | 小井手設計建築事務所 (2012年 株式会社小井手設計 社名変更) 勤務 |